めざす続投宣言をしています。首相が強気なのは、豊富な天然資源を背
景に、シドニー・オリッピック後も経済が絶好調だからです。豪州はオ
リンピック直前に10%の消費税を導入しましたが、人頭税が英国のサッ
チャー首相の退陣の引き金になったのとは対照的に、納税者がもっとも
嫌う大幅な増税は景気がよいときにこそ実行すべきとして断行した首相
の経済運営は、高い評価を得てきました。
反面、京都議定書を離脱し米国の同盟国としてイラクにも派兵したこと
への反感も決して少なくありません。ハワード首相は老練な政治家で、
安全保障、通商面で対日関係を重視してきました。政権奪取をめざす野
党労働党のラッド党首は大学で中国語を学び、APECでシドニーを訪
れた中国の胡錦濤国家主席とも中国語で会談したそうで、野党が勝利す
れば親中国政権が誕生するとも見られ、有権者の対米不信が選挙にどう
影響するのか注目されます。
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